・はじめに(ソーラーシェアリングとは)

 

 太陽光発電は主に建物の屋上や屋根に設置することによってその普及が計られてきましたが数十年にわたる日照を保証される屋根は都会には少なく、地方では家屋数自体が少ないので日本の電力業界では未だに主力になる発電手段として期待されていないのが現状です。

 また強風対策のための強度保持、防火対策、工事に危険が伴い敷設費用がかさむ等の屋根上に置いた時の固有の問題も大きく、単位面積あたりの出力の向上を計る工夫や、種々の屋根形状に対応することや、屋根材そのものに発電機能を持たせてて低価格化を指向してきましたが、設置費用の大幅な下落を達成していません。  (現在でも約200万円/3kw前後の費用が必要)

 

 その上太陽光発電が人類のエネルギー取得の主流になるためには膨大な面積が必要である致命的な欠点を解決できていないことから、一部の学識者・専門技術者において太陽光発電の限界を指摘され軽んじられております。

 この閉塞状況を打開するアイデアとして、

ほとんどの作物は強すぎる太陽光は有効に働かず炭酸同化作用は増加しない(光飽和点の存在)という事実(稲では太陽光の約40%)に基づき農作物を作る圃場の上3m(作業機が使用出来る高さ)に棒状のソーラーパネルを間隔を開けて鎧戸状に並べ、農作物と電力両方を得る画期的な方法が2004年に発明されています。

(この発明は既に公開され誰でも自由に使用出来ます。特許公開2005-277038)

 

この考え方を「ソーラーシェアリング」と名付け本年2010年に市販品と木材を加工して誰もが実感できるような実証試験場を市原市につくりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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